34回目にご登場の方々は!
吉祥寺の“旬”です!

「ナンなの〜?この行列・・・?」

首をかしげて通り過ぎる人々・・・。

若い女性ばかりでもないし、男性も・・・。並んでるわねぇ・・・。
(益々気になるじゃないの。)と言わんばかりの視線の先にあるものは・・・。

えっ・・・?

「あら・・・パンよ。わぁ〜?なんだか美味しそうね!」

昔懐かしい木箱に並べられた、シンプルなのに
舌の肥えたパン好きをも振り向かせるパンだ。

ありそうで無かった・・・パンの主張。
甘美に飾られていないパン。
見るからに私がパンなのだ!と
主張をしているパンが、そこにはあった。

吉ぱん
昨年の9月、パンが大好きな26歳の女性二人は、数年かけて各地を食べ歩いた「パン」を参考に、自らが考案した素朴なのに満足ができる「美味しいパン」を車に積み込み、行くあてもなく出発した。

人はその年代ごとに、さまざまな悩みや夢を持つ。
二人にとって「今!この時!」
2003年の秋に動き始めるという現実は「運命」だった。

気温、湿度、時間・・・。
「生きているパン」は一刻も待ってはくれない。
若い二人の未熟さなど知る由もナイ。そう・・・関係ナイのだ。
だって私たちは「パンなのだから。」

素材は誰でも手に入るものを使っている。
産地や種類に特に拘っているわけではない。
「ひとひねり、ふたひねりした、他では味わえないパンを作ろうと思ってるんです。」

「パンだけを作ってるわけじゃないんです。週に4回、移動販売をしていて、他の日には新しい知識を蓄えて、吉祥寺以外の街にも出かけて、いろんなものをいろんなところから取り込んで来て、パンに託す・・・って・・・感じですかね。」
照れくさそうに笑う彼女たちの生き生きとした表情は、販売の時とは全く違う顔だ。
人として「生かされている」のではなく、自らが「生きている」という表情とは、凛としていて清々しい。

大学時代にバイト先のイタリアンレストランで出会った二人は、共通の友人も多く、仕事上のパートナーでもある。
「家族でもなく、べったりの親友とも違う・・・空気みたいな存在。」
「自分たちのパンを作って売っていこう!という方向性は間違いなく一致している。」

ありきたりな質問「夢は・・・?」に、
「今はとにかく、車での販売が楽しくて・・・。でも・・・今のこの形態以外に他のこともやってみたいし・・・。」
「お店を持つと、そのお店にずっと居なくてはならないって言うのもなんか・・・ん〜〜〜〜?」

控えめで真摯な姿勢はパンに色濃く映し出されている。
吉祥寺界隈で急激に話題になった「吉ぱん」は、作り手の心意気が食べた人に伝わったからだ。
口に入れた時、初めて伝わる「吉ぱん」の主張。
それは二人の作る「吉ぱん」に、愛と想いがしっかりと練り込まれているからなのだ。
そしてその愛と想いに、また逢いたい!と願う人々が今日もまた行列を作る。

販売場所と時間
吉祥寺・中道通り公園前(紀伊国屋裏)

日曜日:13:00頃〜
月曜日&火曜日:15:00頃〜
武蔵野市役所前

水曜日:12:00〜
いずれも売切れ次第閉店
この予定は2004年1月現在のものです。

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彼女たちの噂はここ数ヶ月、吉祥寺ではよく耳にしていた。

その噂話を何も知らずに娘がある日突然「吉ぱん」のパンを買ってきた。

そのパンを口にした時、今まで食べたことのある「パン」との違いがどこなのか、瞬時に理解できた。

「作った人に逢ってみたい・・・。」すぐににそう思った。

どんな主張があって、どんな想いでこのパンを作り、車で販売しているのだろう。

最高級の素材を取り寄せ、パンの知識がソコソコあれば誰が作っても「美味しいパン」になることは想像がつく。

しかし、モノ作りというものは不思議なもので、ただそれだけでは済まされない「味」がある。

科学では証明できないモノ・・・。作り手の想いや環境、作り手が歩んで来た歴史・・・。

それらがタイミングよく融合する時期、“旬”というものが必ずある。

吉ぱんは間違いなく、今の吉祥寺の「旬」なパン屋さんだった。

文責:jojitown hiromi 取材日:2004.1.18

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